「有機肥料で野菜を育てよう」で簡単に野菜に必要な栄養素について話しました。
野菜を作る上で必要な4大栄養素はN(窒素)、P(リン酸)、K(カリウム)、Ca(石灰(カルシウム)。
そのうちのN(窒素)について掘り下げていきます。
根、葉、茎を育てるのに必要な栄養素ですが、最後まで効き目が続かなようにするのがポイントです。
花がつき始める頃から少なくなっていくのが効果的です。
では、それはなぜか。
子供の成長と同じで、大人となるときまで窒素が残ったままだと成熟してくれないからです。
未熟な状態になってしまいます。「大きいと美味しくない」と思ったことないですか?
それは未熟に育って体だけ大きくなってしまったからなんです。
繰り返しになりますが、窒素は根や葉、茎を育てるための栄養素です。実を収穫する野菜や果物は花が咲く頃には少なくなっていく必要があります。
「じゃ、葉を食べるほうれん草は窒素が多い方がいいの?」
ほうれん草などの葉物でも窒素を与えるのは最初の頃で、与えすぎないことが重要です。
窒素が多いろ虫がつきやすく、虫がついている時は窒素が多くなっていると思ってください。
有機肥料の代表的なものは牛糞や鶏糞、油カスなどがありますが、魚のあらや臓器なども良い肥料です。
できれば腐らせ、水で薄めて与えてあげるとさらに良いとされています。